ホテル・旅館での事業ごみの捨て方

ホテルや旅館では、宿泊客や施設運営によって多くのごみが発生します。これらを適切に分別し、正しく処理することは、衛生管理や環境保護の観点から非常に重要です。事業ごみは事業者自身が適切に処理する責任があるため、法律を守りながら適正に廃棄しましょう。
ごみの分別ルールを確認する
ホテル・旅館で発生するごみは、自治体や施設の管理会社が定めたルールに従って分別する必要があります。
主な分別種類は次の通りです。
燃えるごみ(可燃ごみ)
・食品残渣(食べ残し、調理くずなど)
・ティッシュペーパー、紙ナプキン
・紙くず(使用済みのコピー用紙、新聞紙)
・使用済みの布類(タオル、シーツなど)
燃えないごみ(不燃ごみ)
・ガラス(コップ、窓ガラスの破片など)
・金属類(カトラリー、空き缶など)
・プラスチック製品(ハンガー、使い捨てスプーン・フォークなど)
資源ごみ
・ペットボトル(キャップとラベルを外して洗浄)
・アルミ缶・スチール缶(飲料用、食品用)
・ガラス瓶(中を洗って分別)
・段ボール・古紙(種類ごとにまとめる)
粗大ごみ
・家具類(ベッド、ソファ、テーブルなど)
・大型電化製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)
・使用済みの寝具(マットレス、布団など)
ごみの適切な処理方法
燃えるごみ(可燃ごみ)
1. 一般廃棄物収集運搬業者に回収委託
ホテル・旅館の事業ごみは自治体の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者に委託するのが一般的です。業者に依頼する際は、許可証を確認し、契約内容を把握しておきましょう。
2. 自ら処理施設へ持ち込む
施設によって持ち込み条件が異なるため、事前に確認が必要です。一部の自治体では事業者向けの処理施設を設けており、一定量までのごみは持ち込み可能な場合もあります。
燃えないごみ(不燃ごみ)
不燃ごみは、事業系一般廃棄物に分類される場合と、産業廃棄物に分類される場合があります。
産業廃棄物に該当するものは、適切な産業廃棄物処理業者に依頼して処理しましょう。
資源ごみのリサイクル
ペットボトル・缶・瓶
・キャップとラベルを外し、洗浄して分別。
・回収業者や自治体の資源ごみ回収制度を利用。
古紙・段ボール
・種類ごとにまとめて、資源回収業者に依頼。
・シュレッダー後の紙はリサイクルが難しいため可燃ごみに分類されることが多い。
プラスチック製容器包装
・洗浄して乾燥後、プラスチック資源ごみとして回収へ。
・汚れがひどいものはリサイクル不可のため、可燃ごみとして処分。
粗大ごみの処理
家具や大型電化製品は多くの場合、産業廃棄物として処理する必要があります。
産業廃棄物処理業者に依頼し、適切に処分しましょう。
法令遵守と適切な処理の重要性
ホテル・旅館から出る事業ごみの処理には、廃棄物処理法を守ることが求められます。不法投棄や無許可の業者への依頼は違法行為となり、厳しい罰則が科せられる可能性があります。信頼できる業者と契約し、適正な方法で処分しましょう。
適切なごみ処理を行うことで、施設の衛生管理が向上し、環境への負荷も軽減されます。リサイクルを積極的に取り入れ、持続可能な運営を目指しましょう。