京都市の廃棄物処理施設(家庭ごみ・事業ごみ比較付き)

京都市の廃棄物処理施設について
京都市では、環境保護を目的とした効率的で持続可能な廃棄物処理が行われています。家庭ゴミはもちろん、事業ゴミなどの廃棄物についても、地域のクリーンセンターで処理が進められています。この記事では、京都市のクリーンセンターで廃棄物を処理するための手順や注意点、施設の利用方法について解説します。また、廃棄物回収業者との違いや、京都市南部クリーンセンターに併設された環境学習施設「さすてな京都」についても紹介します。
1. 京都市のクリーンセンターについて
京都市には、市民や事業者が廃棄物を持ち込むための「クリーンセンター」が各地域に設置されています。これらの施設は、家庭から出るごみや事業ゴミ、粗大ごみ、リサイクル可能な資源ごみなど、さまざまな廃棄物を処理する役割を担っています。クリーンセンターでは、焼却処理やリサイクルを行い、地域の環境保護とリサイクル促進に貢献しています。
2. 京都で事業ゴミをクリーンセンターに持ち込みたい:持ち込み手順と注意点
事業ゴミをクリーンセンターに持ち込む際には、いくつかの手順と注意点があります。以下に、スムーズに持ち込むためのポイントを解説します。
クリーンセンターへの持ち込み手順
- ゴミの分類
事業ゴミを持ち込む前に、ゴミを適切に分類しておきましょう。家庭ゴミと事業ゴミは異なり、事業ゴミはクリーンセンターで処理されるため、リサイクル可能なものと、その他のゴミを分けることが大切です。 - 事前の申し込み
一部の施設では、事業ゴミの持ち込みに事前予約が必要です。特に大量の廃棄物を持ち込む場合は、電話やインターネットで事前に予約することが推奨されます。予約なしで持ち込んだ場合、受付ができないことがあるため、事前に確認をしましょう。
申込専用サイト: https://www.ogomi-kyoto.jp/
※24時間、365日申込可能です。
持込ごみ予約受付センター
0120-100-959(固定電話から:通話料無料)
075-330-6081(定額制等を利用されている携帯電話から:通話料有料)
0570-000-604(それ以外の携帯電話から:通話料有料) - 必要書類の準備
事業ゴミを持ち込む際には、事業者名やゴミの内容を記載した申込書が求められます。事前に必要書類を準備しておくと、スムーズに手続きが進みます。必要な情報は以下の通りです:- 搬入者の名前、住所、電話番号
- ゴミの種類と発生場所
- 車両の車種・番号
事業ゴミ処理の注意点
- 運搬方法に注意
ゴミは自分で運搬する必要があります。重いものや大きなものは、運搬時に十分な注意を払いましょう。また、クリーンセンターによっては、指定された時間帯にしか持ち込めない場合があるため、事前に確認することが重要です。 - リチウムイオン電池の持ち込み禁止
リチウムイオン電池(スマートフォンやタブレット、ゲーム機などに使われている)は、クリーンセンターに持ち込むことができません。リチウムイオン電池が破損すると発火の原因になるため、適切な処理が必要です。詳細は公式サイトで確認してください。 - 処理手数料
事業ゴミを持ち込む際には、手数料がかかります。例えば、100kg以下のゴミの場合、手数料は1,500円です。100kgを超える場合は、1,500円に加えて、200円/10kgが追加されます。
搬入量 | 手数料 |
---|---|
100kg以下 | 1,500円 |
100kg超 | 1,500円 + 200円/10kg(100kgを超える部分) |
3. 京都市のクリーンセンター一覧
- 南部クリーンセンター
京都市南部地域に位置する施設で、家庭ゴミから事業ゴミまで幅広い廃棄物を処理しています。リサイクル推進のため、資源ごみの分別も行われています。 - 東北部クリーンセンター
京都市北東部に位置し、環境に配慮した廃棄物処理が行われています。最新技術を取り入れ、効率的な処理が行われています。 - 北部クリーンセンター
北部地域における主要な施設で、焼却処理やリサイクルのほか、地域住民向けの環境教育活動も行っています。
(注意)各クリーンセンターでは、持込ごみの搬入予約受付は出来ません。
(注意)北部クリーンセンターでは、持込ごみの受入れを行っておりません。
受入施設 | 電話番号 | 所在地 |
---|---|---|
南部クリーンセンター | 075-611-5362 | 伏見区横大路八反田29 |
東北部クリーンセンター | 075-741-1003 | 左京区静市市原町1339 |
4. 受付時間
開庁日 | 受付時間 |
---|---|
月曜日から金曜日及び第2、第4土曜日(祝日も含む。) | 午前9時から正午まで 午後1時から午後4時30分まで |
5. 京都市南部クリーンセンター環境学習施設「さすてな京都」について
南部クリーンセンターには、「さすてな京都」という環境学習施設があります。この施設では、廃棄物処理の重要性やリサイクルについて学ぶことができ、地域住民や子ども向けのワークショップや見学ツアーが定期的に開催されています。
施設の見学や学習プログラムは、環境への理解を深める良い機会です。利用する際は、事前に予約が必要となることがあるため、訪れる前に確認しておきましょう。

引用:さすてな京都
最後に
廃棄物の適切な処理は、環境保護だけでなく、地域の清潔さや生活の質を保つためにも重要です。京都市のクリーンセンターを利用することで、効率的にゴミを処理でき、地域環境にも貢献できます。ゴミを持ち込む際には、手順や料金について事前に確認し、適切に対応しましょう。また、「さすてな京都」などの環境学習施設を訪れて、廃棄物処理の大切さを学び、より良い生活に役立てていきましょう。
家庭ごみと事業ごみの「持ち込み」の違い

京都市では、家庭から出るごみと、事業活動により排出されるごみ(事業ごみ)は、処理ルールが大きく異なります。とくに「ごみをクリーンセンターに自己搬入できるかどうか」には明確な区分があります。
■ 自己搬入の比較表
項目 | 家庭ごみ | 事業ごみ(事業系一般廃棄物) |
---|---|---|
対象者 | 京都市内に居住する市民 | 京都市内で事業活動を行う事業者 |
持ち込めるごみ | 可燃ごみ・粗大ごみなど | 事業系一般廃棄物(紙くず・生ごみなど) |
搬入先 | 南部または東北部クリーンセンター | 同上(クリーンセンター) |
持ち込み条件 | 本人または同居家族が直接運ぶ | 排出事業者本人または同一法人の社員のみ |
料金 | 無料または少額(粗大ごみは別途) | 有料(100kg以下:1,500円~) |
備考 | 家庭ごみ集積所と併用不可 | 許可業者以外の委託搬入は不可 |
■ 事業者が持ち込む場合の注意点
- 持ち込めるのは「事業系一般廃棄物」のみ(産業廃棄物は不可)
- 紙くず、生ごみ、木くず、布などが対象
- 業者委託による持ち込みは不可(自ら搬入することが条件)
- 料金は搬入重量に応じて発生(100kg以下:1,500円、超過分は追加)
- 搬入前に京都市の環境政策課や施設へ確認がおすすめ
■ 参考施設(京都市)
東北部クリーンセンター:左京区静市市原町1335番地
南部クリーンセンター:伏見区横大路八反田29番地