京都市のオフィス廃棄物管理と分別のポイント
オフィスから出るごみは、家庭ごみとは異なり「事業系廃棄物」として扱われます。京都市では、事業所が排出する廃棄物に対して独自のルールを定めており、適切な処理と分別が求められます。本記事では、京都市のオフィスから出るゴミに関する情報を中心に、分別のポイントや削減の工夫、回収の手順などを詳しく紹介します。
事業ごみについての基本的なルール

事業ごみは京都市の収集及び資源物の拠点回収には出せません
京都市では、事業活動に伴って生じるごみ(事業系ごみ)は、市の家庭ごみ収集や資源物の拠点回収には出すことができません。オフィスや店舗などから出るごみは、契約した廃棄物処理業者に処理を依頼する必要があります。
事業系一般廃棄物は無色透明又は白色透明の袋でお出しください
事業系一般廃棄物(生ごみ、紙くずなど)は、可視性を確保するため、無色透明または白色透明の袋で出す必要があります。これは不適切なものが混入していないかを確認するための措置です。
産業廃棄物は、事業系一般廃棄物と分別して出してください
事業活動の中でも、工事や製造業から出る「産業廃棄物(例:廃プラスチック類、金属くず、汚泥など)」は、別途の処理が必要です。必ず一般廃棄物と分別し、専門の許可業者に処理を依頼してください。
京都市での事業ゴミ回収の料金相場
京都市内で事業ごみを処理する際の費用は、契約する業者や排出量、回収頻度などによって異なります。おおよその目安としては、週1〜2回の回収で月額5,000〜20,000円程度が一般的です。ただし、大量の廃棄物や特殊な処理が必要な場合には追加費用が発生することもあります。
料金の内訳:何が含まれるのか?
料金には以下のような項目が含まれるのが一般的です。
- 回収費用:定期的なごみの引き取り作業の料金
- 処理費用:収集した廃棄物を適切に処理・処分するための費用
- 容器や袋の費用:業者が指定する袋やコンテナの費用が別途かかる場合も
- 管理費用:契約管理・報告書類作成などのサービスに伴う料金
契約前には、これらの内訳をきちんと確認し、不明点があれば業者に問い合わせましょう。
廃棄業者選びのポイント
適切な業者を選ぶことで、コスト削減やごみの適正処理に繋がります。以下の3点に注意して選定を行いましょう。
1. 信頼性と実績
行政の許可を受けているか、過去の処理実績は十分かを確認しましょう。京都市の環境事業協同組合などに加盟している業者は信頼性が高い傾向があります。
2. サービス内容の充実度
ごみの種類に応じた回収、分別アドバイス、リサイクルの提案など、単なる回収以上のサービスを提供している業者を選ぶことで、業務効率と環境配慮の両立が可能です。
3. 料金の透明性
見積もり段階で詳細な料金内訳を提示してくれるか、追加費用の有無なども含めて明確な説明があるかをチェックしましょう。
リサイクルの進め方とごみの削減アイデア

オフィスにおけるごみ削減の第一歩は、分別の徹底とリサイクル意識の向上です。以下のような取り組みが効果的です。
- 紙資源の削減:両面印刷の徹底、電子データ化の推進
- 再利用アイテムの導入:マイカップ、マイボトルの活用
- 文具類のリユースボックス設置:使いかけのペンやクリップなどを再利用可能に
- 廃棄データの可視化:部署ごとの排出量を見える化し、意識改革を促す
また、使用済み紙や段ボール、缶・ペットボトルなどの資源物は、業者と連携してリサイクルに回す仕組みづくりも重要です。
オフィスで発生する廃棄物の分別の仕方
オフィスでは多種多様な廃棄物が発生しますが、京都市ではこれらを適切に分別することで、再資源化の促進と処理コストの削減が期待できます。以下は代表的なごみの分別例です。
種類 | 主な内容例 | 処理方法・注意点 |
紙ごみ | コピー用紙、封筒、書類、カタログなど | ホチキスやクリップを外し、リサイクルへ |
機密書類 | 契約書、個人情報を含む資料 | 溶解処理などが可能な専門業者へ依頼 |
段ボール | 商品梱包材、引っ越し用箱など | ひもで縛って資源物として回収(事業系ルートで) |
プラスチック類 | 弁当容器、ペットボトル、袋類など | 洗浄して分別、産業廃棄物扱いの場合もあるので注意 |
缶・びん類 | 飲料缶、調味料びんなど | 洗って乾かし、資源物としてリサイクル |
OA機器・家電類 | パソコン、プリンター、シュレッダーなど | 産業廃棄物として専門業者に回収依頼 |
燃えるごみ | 食べ残し、汚れた紙など | 無色透明または白色透明の袋に入れて排出 |
不燃ごみ | セラミックカップ、壊れた文具など | 産業廃棄物として処理が必要 |
ポイント:
- 一般ごみと産業廃棄物は必ず分けて出す
- 資源物のリサイクルは業者と連携しながら実施
- ごみ箱にもラベル表示を行い、社員が迷わず分別できる工夫を
オフィス内で分別ルールを「見える化」し、社員に周知することで、ミスを減らし、回収後の処理もスムーズになります。可能であれば定期的に分別の見直しを行い、新しいごみの種類や処理方法に対応する体制を整えましょう。
まとめ
京都市では、オフィスや事業所から排出されるごみについて厳密なルールが定められており、適切な処理と分別が求められます。今回ご紹介した「事業系ごみのルール」「料金の相場」「業者選びのポイント」「ごみ削減アイデア」を参考に、環境にもコストにもやさしいごみ管理を目指しましょう。地球にも会社にもプラスになる取り組みを、今日から始めてみてはいかがでしょうか?
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